#119 日本人が大切にしてきた習慣
- 2月17日
- 読了時間: 4分
私たちは昔から、「整える」という感覚を大切にしてきました。

朝日を浴びること、
畳の上で静かに座ること、
湯船に浸かること、
そして、深く呼吸すること。
それらは一見、文化的な美意識や生活様式のように見えます。
しかし近年の神経科学や心理学の研究から、
それらの行為が脳内の「セロトニン」を安定させる働きを持っている可能性が示されています。
セロトニンは、いわゆる「幸せホルモン」と呼ばれることもありますが、
実際には“感情の安定”を司る神経伝達物質です。
派手な幸福感を生むというよりも、
不安を鎮め、衝動を抑え、心を一定に保つ土台のような存在です。
日本人が大切にしてきた習慣は、
もしかするとこの「整う力」を自然と育ててきたのかもしれません。
今日は、日本人が大切にしてきたこととセロトニンの関係性を追求していきたいと思います✍️
1|セロトニンは“光”で目覚めます
ご存知の方も多いと思いますがセロトニンは、
朝の光を浴びることで分泌が促進されることが知られています。
実際に、太陽光を網膜で感知すると、
その情報が脳の視交叉上核(体内時計の中枢)に伝わり、
セロトニン神経系が活性化することが確認されています。
また、ウォーキングや掃除、規則的な呼吸といった
「リズム運動」もセロトニン神経を刺激すると報告されています。
東邦大学医学部などの研究でも、
一定のリズムを伴う呼吸や身体運動が脳内セロトニン活動を高める可能性が示唆されています。

日本の生活習慣を振り返ると、
・朝型の暮らし
・神社への参拝や散歩
・掃き掃除や庭仕事
これらはすべて、光とリズムを伴う行為です。
セロトニンが安定すると、
・気分の落ち込みが軽減される
・集中力が高まる
・イライラしにくくなる
といった変化が起こります。
つまり、穏やかでブレにくい自分を作るための基盤が整うのです。
2|アルファ波と安心の関係
人がリラックスしているとき、
脳波はβ波(緊張状態)からα波(安静覚醒状態)へと移行します。
瞑想や深い呼吸を行った際にα波が増加することは、多くの脳波研究で確認されています。

また、禅や瞑想の実践によって、前頭前野の活動が安定し、
セロトニン神経系の活性化が見られたという報告もあります。
日本の住空間や文化には、「刺激を減らす」設計が多く見られます。
畳の柔らかな質感、障子越しのやわらかな光、余白のある空間。
過度な刺激を避け、静かな環境に身を置くことは、
副交感神経を優位にし、心身を回復モードへと導きます。
副交感神経が働くと、セロトニンの働きも安定しやすくなります。
畳の部屋でゆっくりと座ること、
温かいお茶を静かに飲むこと。
それは単なる風情ではなく、神経系を鎮める“身体への配慮”だったとも言えるのです。
3|「間」を持つ文化
セロトニンの重要な役割のひとつに、「衝動の抑制」があります。
セロトニンが不足すると、攻撃性や衝動性が高まりやすいことは、
神経精神医学の分野でも広く知られています。

日本文化には「間」という概念があります。
すぐに答えない、
沈黙を恐れない、
ゆっくりうなずく。
この“間”は、実は神経学的にも意味があります。
会話の中で急かされると、
人の交感神経は優位になり、ストレス反応が高まります。
一方で、ゆっくりとした応答や穏やかな間は、
副交感神経を働かせ、安心感を生みます。
セロトニンが十分に働いている状態では、
・感情に飲み込まれにくい
・冷静な判断ができる
・怒りをコントロールできる
という特徴が見られます。
「急がない」「焦らない」「まず受け止める」。
それは文化的な美徳であると同時に、神経の安定状態とも深く関わっているのです。
まとめ|整っている人は、強いのです。
セロトニンは、華やかな高揚感を生み出す物質ではありません。
しかし、安定、集中、品位、持続力といった“長く続く強さ”を支えています。
日本人が大切にしてきた習慣は、
無意識のうちにこの神経系を守る設計だったのかもしれません。
朝日を浴びること。
静かに座ること。
深く呼吸すること。
それは、心の土台を整える行為です。
焦らないけれど止まらない。
穏やかだけれど芯がある。
それが、7senseが目指す「整っている女性」の姿です。
セロトニンは、単なる神経伝達物質ではなく、生き方を支える基盤なのです。
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